JLPT N1の読解問題を解いているとき、分からない単語が出てきたら、皆さんはどうしていますか?
「前後の文脈から意味を推測しましょう」とよく言われますね。ただ、知らない単語がたくさんあると、一つひとつ意味を考えているうちに時間が足りなくなってしまいます。
今回は、読解のスピードを上げるための語彙学習と、私がおすすめする教材をご紹介します。
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今回のテーマ「N1読解、時間が足りない本当の理由」は、JLPT CompassのPodcastでもお話ししています。知らない単語を毎回推測することの問題点や、語彙力を身につけるためのおすすめ教材をご紹介しています。
文脈からの推測だけでは、時間が足りなくなることも
N1読解では、限られた時間の中で複数の文章を読む必要があります。学習時の目安として、私は次のような時間を意識しています。
- 短文:3分程度
- 中文:5分程度
- 長文:10分程度
文章の難易度や設問数によって必要な時間は異なりますが、試験では一つの問題に長い時間をかけることはできません。
読解では、文章の内容を理解し、選択肢を比べて答えを選ぶ必要があります。知らない単語が一つなら問題なくても、五つ、十個と増えれば、そのたびに意味を考える時間がかかり、問題を解くための時間が少なくなってしまいます。
文脈から意味を推測することも大切ですが、それを支えるのが、日頃から身につけておく語彙力です。知っている単語が増えれば、単語の意味で立ち止まることが減り、文章の内容を追いやすくなります。
おすすめは『N1語彙スピードマスター』
語彙学習の教材として、私がおすすめしたいのが『日本語能力試験問題集 N1語彙スピードマスター』です。
この本の良いところは、関連する単語がテーマごとにまとめられていることです。例えば、「外見・性格・様子」や「感情・気持ち」といったカテゴリーがあります。
単語を一つずつばらばらに覚えるよりも、関連する言葉をグループで学べるので、整理しながら覚えやすいと思います。
ドリルで確認できるので、独学にも
単語を覚えるだけでなく、自分で問題を解けるドリルもあります。学んだ言葉を確認しながら進められるので、独学にも取り入れやすい教材だと思います。
語彙を頭の中にしっかり入れておくことは、読解のスピードを上げるための土台になります。「読むのが遅い」と感じている人は、文章の読み方とあわせて、知っている単語が十分にあるかも振り返ってみてください。
語彙力は、話す力・書く力にもつながる
語彙を増やすことは、試験対策だけでなく、日本語でのコミュニケーションにも役立ちます。
授業でも、「言いたいことはあるのに、日本語の言葉が出てこない」という場面があります。その背景の一つとして、伝えたい内容に合う語彙が十分に身についていないことが考えられます。
使える言葉が増えれば、話すときにも、書くときにも、自分の考えを表現しやすくなります。
読解を速く、スムーズに進めるために、日頃の勉強に語彙学習を取り入れてみてください。身につけた言葉は、読むときにも、自分の言葉で伝えるときにも役立ってくれるはずです。
N1読解の時間不足について、動画でも解説しています
語彙力と読解スピードの関係や、おすすめ教材の特徴を動画でご紹介しています。実際の教材を見ながら確認したい方は、ぜひご覧ください。
「なぜその答えになるのか」が分かると、読解・文法はもっと解ける!
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